蛍光灯を買い替えるとき、種類がたくさんありすぎてどれを買ったら良いのか迷ったり、付け替えたい照明器具に合うのかがわからずに困った経験はありませんか?
見た目や長さは同じなのに、パッケージの色が違ったり、ワット数が違ったり…。
よく分からない英数字をメモして同じ型番のものを買おうと思っても、微妙に違っていて全く同じ品番のものがなかったり…。
付け替えたい場所に合う蛍光灯を選ぶのに苦労しているのは、筆者だけではないはず!
この記事では、直管蛍光灯の型番の見方、蛍光灯を買い替えるときに必要な情報は何か、直管蛍光灯の選び方をわかりやすく解説します。
実は、蛍光灯を買い替えるときは、2つの情報さえわかっていれば、簡単にその照明に合う蛍光灯を選ぶことができるのです!
目次
蛍光灯の型番はどこを見ればわかる?
「蛍光灯が切れたー。買いに行かなきゃ」となったら、まずは蛍光灯本体を見ますよね。だいだいどのメーカーの蛍光灯でも、右端か左端の口金付近に型番が書かれてあります。
型番とは
蛍光灯本体に記載された内容から読み取れる情報がこちら。
・40形
・37ワット
・3波長形電球色
他にもメーカー名や商品名等が書かれていますが、これらを全部控える必要はありません!
必要なのは、型番です。
蛍光灯の型番には、その蛍光灯の仕様がすべて記載されています。
そして 型番表記はどのメーカーでも共通しています!
つまり、型番を見れば 買い替えるときにどの蛍光灯を選べば良いのかがすぐにわかるということです。
しかしここで気になるのが、型番長すぎ問題。
これ全部メモしなきゃダメ?
よくわからないから全部メモしたり、メモするのが面倒だから写真を撮ったり。
それも良し。むしろそれが1番確実です。
しかし、全く同じ型番の製品が買える保証はありません。
生産終了となっている場合もあります。
その場合は後継品を探したり代替品を選ぶ必要がでてきます。
そんなとき、一体何がわかっていれば照明器具にピッタリ合う蛍光灯を選ぶことができるのでしょうか?
実は蛍光灯を選ぶために必要な情報は2つだけなのですが、まずは型番の見方・意味から順を追ってまとめていきます。
型番の意味~型番が表すものとは?
便宜上、ここでは[FLR40S・N/M・36R]という型番が表す内容について解説していきます。
1点灯方法の種類
直管蛍光灯の点灯方式は3種類あります。
型番表記 | 点灯方式 | 特徴 |
FL | グロースタータ形 | 点灯管を使用する点灯方式で、点灯までに2~3秒かかる。比較的安価。 |
FLR | ラピッドスタート形 | 安定器を使用するので、点灯管が不要ですぐに点灯する。 |
FHF | インバータ形 | 電子安定器によって高周波で点灯するタイプ。チラつきもなく省エネだが価格が高い。 |
fa-exclamation-triangleCHECK
買い替えるときには、必ず同じ点灯方式の製品でなければなりません。
同じ点灯方式・同じ長さでなければ、互換性がありません。
2管長(ワット数)
管長(長さ)=ワット数となり、長さと同時に消費電力も表しています。
長さは規格で決まっているので、どのメーカーでも同じです。
たとえば、40形=40W=1198mmとなります。
管長(ワット数) | 長さ |
40形 | 1198mm |
110形 | 2367mm |
20形 | 580mm |
fa-exclamation-triangleCHECK
買い替えるときには、必ず同じ長さの製品でなければなりません。
同じ点灯方式・同じ長さでなければ互換性がありません。
3管径(太さ)
管径は、点灯方式や種類によって決まっているので、自分の好きな太さを選ぶことはできません。
・ラピッドスタート形(FLR)=(S)32mm
・グロースタータ形(FL)の太さは(SS)28mm
・インバータ形(FHF)等、型番へ管径の記載がないこともあります。
型番表記 | 管径(太さ) |
SS | 28mm |
S | 32.5mm |
H | 高出力 |
4光色・波長(色の種類)
光色は大きく5種類あり、さらにそれぞれ、一般形と三波長形(EX-)という2種類の波長に分かれます。3波長形の方が明るく長寿命です。
型番表記 | 波長 | 光色 |
D | 一般形 | 昼光色 |
N | 昼白色 | |
W | 白色 | |
WW | 温白色 | |
EX-D | 3波長形 | 昼光色(3波長色) |
EX-N | 昼白色(3波長色) | |
EX-W | 白色(3波長色) | |
EX-WW | 温白色(3波長色) | |
EX-L | 電球色(3波長色) |
5始動補助方式
始動補助装置は、ラピッドスタート形(FLR)にのみ表記されます。
メーカーによって、M、M-X、M・A、A等と記されています。
グロースタータ形(FL)やインバータ形(FHF)には始動補助装置がないため、表記もありません。
6消費電力
省電力仕様の製品のみ、消費電力が表記されます。
記載がない場合の消費電力は、②の数値通りとなります。
7その他
メーカーによって付加機能等をアルファベットで表していることがあります。
たとえば、PC(光触媒膜付)や P(飛散防止形)などがあるようです。
一般形の場合は無表記です。
型番を見れば何がわかる?
では、ここで筆者が購入したい蛍光灯の型番[FL40SS・EX-L/37]が再登場。
おさらいも兼ねて、この型番からわかることを整理してみます。
型番から読み取れるのは、点灯方式がFL(グロースタータ形)で40形の蛍光灯だということ。
長さと太さは規格で決まっているので、FLの40形ということさえわかればそれだけでOKです。
色は三波長色の電球色。
40形(40ワット)の明るさを37ワットの消費電力で出せる 省エネタイプの蛍光灯だということも型番からわかります。
ここから先は補足になりますが、[FL40SS・EX-L/37]の場合、ラピットスタート形ではないので、型番に始動補助方式(⑤)は表記されていません。
付加機能のない一般的な蛍光灯なので、その他のアルファベット表記(⑦)もありません。
蛍光灯を買うときに必要な情報とは?
蛍光灯の型番の見方、型番が示す意味についてひとつひとつ確認してきましたが、では、蛍光灯を買うときに互換性のある蛍光灯を選ぶために必要な情報とは一体何なのでしょうか?
答えは「点灯方式と管長」です。
型番が完全一致していなくても、点灯方式と管長(ワット数)さえ合っていれば問題なく使用できます。
ということは、蛍光灯を買いに行くときはこの2つだけメモしておけばOK!
※逆に、点灯方式と管長が違うと使用できないので、ここだけは間違わないようにしましょう!
色味が変わったら嫌だわ~という方は、色の種類(④)も同じものを購入すると良いでしょう。
今まで使っているものと全く同じ製品が欲しいという場合は、型番もメーカーも同じものを購入してくださいね。
さぁ、これでもう蛍光灯の買い替えのときに悩まなくても良くなりました。
今までとは違うメーカーの商品にしてみたり、新製品に変えてみたり、色味を変えてみたりと、蛍光灯選びを楽しめますね。