電卓の[M+][M-][MR][MC]って何?メモリー機能を使いこなそう!

電卓にある[M+][M-][RM][CM]などのボタンは、使わなくてもそれほど困りはしないけれど、使うととても便利で簡単なメモリー機能です!

この記事では、電卓のメモリーキーの意味と使い方、メモリー機能を使った計算方法について解説します。

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メモリー機能とは?

「M」がついているキーがある電卓は珍しくありません。

「M」がついているキーは一般的に「メモリーキー」といい、「メモリー機能」を使うためのキーです。

メモリー機能でできること

メモリー機能とは、ひとことで言うと 数字を一時的に記憶する機能です。

記憶させた数字を呼び出して表示させたり、記憶させた数字を使って計算したりすることができます

複数の計算の合計をだしたり、四則計算が混じった計算をするときに役立ちます。

メモリーキーの種類と意味

「M」が入ったメモリーキーの種類と、それぞれの動作を表にまとめました。

メーカーや電卓の機種によってキーの名称が異なります。
アルファベットの順序が逆だったりしますが、だいたいの意味は同じです。
正確なキー名称と動作は、取扱説明書で確認してください。
M+ メモリープラス 表示されている数字をメモリーに足す
M- メモリーマイナス 表示されている数字をメモリーから引く

MR

RM

メモリーリコール

リコールメモリー

メモリーの数値を表示する

MC

CM

メモリークリア

クリアメモリー

メモリーをクリアする

電卓によっては、下記のようにメモリークリアとメモリーリコールが一つのキーにまとまっている場合もあります。

MRC

RCM または RM/CM

1度押すとメモリー内容を表示、もう1度押すとメモリーをクリアする

メモリー機能を使った計算方法

実際にメモリー機能を使ってみるとその操作の簡単さや便利さがわかると思います。

メモリー計算の基本

単純な計算なのに、電卓での計算結果がおかしくなった・電卓でだした答えが間違っていた という経験はありませんか?

たとえば下記の例題を計算してみましょう。(暗算した方が早いという意見は心に秘めておいてください)

<例題1>
600円の本を5冊、100円のペンを3本買ったときの合計額は?
この例題の計算式は下記のようになりますが、この計算を電卓でするとき、
600×5+100×3=
このように電卓をたたくと間違った答えがでてしまいます。
600×5+100×3=9300 ←答えが違う
なぜかというと、我々人間は小学校の算数で、「掛け算・割り算は、足し算・引き算より優先して先に計算しましょう」と習いましたが、電卓はそんな教育は受けていないので、入力した順に計算してしまうからです。(×÷を優先して計算する機能を備えた電卓もあります)
となると、電卓で正確な答えを導き出すためには、下記のようにする人が多いと思います。
600×5=3000
100×3=300
3000+300=3300
式を分けて計算し、途中経過の答えを紙にメモしたりして、最終的に全部の答えを足すという方法です。
この例題は簡単な計算なので別に問題なさそうに感じるかもしれませんが、桁が多かったり複雑な数字になってくると、面倒ですし計算ミスが起きる確率が増えます。
そこで便利なのがメモリー機能です!
600×5[M+]100×3[M+][MR]
このように打つと、一発で正確な答え「3300」を出すことができます!
メモリーした計算の最終的な答えを表示させたいときには「=」ではなくて「MR」を押します。

 

メモリー計算をしてみよう

さっそくメモリー機能を使った計算をしてみましょう

<例題2>
8×7+5×9-8×9
わかりやすくすると、下記の計算式になります。
(8×7)+(5×9)-(8×9)
メモリー機能を使った計算をするとなると、下記のように電卓をたたきます。
8×7[M+]5×9[M+]8×9[M-][MR]
答えは29になります。
慣れるまでは、メモリーキーをうつときに少し考えてしまうかもしれませんが、慣れるとスムーズに電卓をたたいて早く正確に答えが出せるようになります。
覚えておいて損はない機能だと思うので、ぜひ活用してみてください。
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