年金手帳が廃止されます~これだけは知っておきたい基礎年金番号のこと

公的年金(国民年金)への加入と同時に交付されてきた「年金手帳」が廃止されることになりました。

廃止といっても、基礎年金番号は現行のまま変わらず存在し続けます。

今後は手帳ではなく、「基礎年金番号通知書」という形で発行されるようです。

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国民年金とは?

「国民年金」という言葉は聞いたことがありますが・・・老後にもらえる年金のことですか?
恥ずかしくて今さら聞けないですが、そもそも国民年金とは何なのでしょうか?

国民年金は、お互いに協力して将来の生活を支えあう制度で、日本に住民票のある20歳以上60歳未満の人は皆加入しなければならない公的年金です。
老後にもらえる年金だけではなく、病気やけがによる障害や死亡によって、その人や家族の生活が脅かされないように保障するための社会保障制度の一つです。
国民年金とは?
国民年金とは、国民皆年金制度により20歳以上60歳未満の人が加入しなければならない公的年金のことです。
老後の生活や不測の事故に備えて、元気で働ける間に保険料を納めることにより、老齢、障害、死亡等を保障する社会保障制度の一つです。

年金手帳とは?

国民年金の加入者へ交付されるのが年金手帳ですよね?確か20歳になったときに受け取ったような・・・?

そう!公的年金制度に加入したときに年金手帳が発行されます。
年金手帳とは?
年金手帳とは、日本年金機構より発行される冊子で、国民年金や厚生年金保険の被保険者である証しとなるものです。

年金手帳には、茶色、オレンジ色、青色の3種類があります。

私が持っているのは青です!なぜ色が違うんですか?

年金手帳の色は 国民年金に加入した年代によって異なります。
一番新しいタイプが青色の手帳で、平成9年1月以降に加入手続きを行った人に青色の手帳が交付されています。

年金手帳はいつ使う?

年金手帳を持っていても、実際に使う場面はそうそうないような気がします。どんな場面で年金手帳が必要になるのですか?

年金に関する様々な手続きや加入状況を調べたりするときに必要となりますが、一番身近な例でいうと就職したときに会社に提出する等があげられます。
具体例をあげていきますね。
CHECK

年金手帳を使うシーンは主に以下のようなときです。

  • 今までの年金加入状態を調べるとき
  • 就職(転職)、退職したとき
  • 変更や脱退等の届出をするとき
  • 年金受給(障害・遺族・老齢など)の手続きをするとき
  • ねんきんネットへの登録するとき
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)への加入等の手続きをするとき

補足すると、年金手帳が必要というよりも、年金手帳に記されている「基礎年金番号」が必要になります。
年金手帳の廃止の裏には、年金関連手続きのときでも年金手帳の提出が不要となり、役割を終えたとされることもあるんだとか。

「一生使うものだからなくさないように」と言われてきた年金手帳ですが、現在はシステムで管理されているため、手帳である必要性がなくなっています。

年金手帳はなぜ廃止されるのか?

年金手帳はなぜ廃止されることになったのですか?

年金手帳廃止の理由としては、前項でも触れましたが、既に年金管理のシステム化が進んでいることと、マイナンバーの導入が大きく関係しています。

こうした環境の変化を踏まえて考えたときに、業務の簡素化・効率化をはかるという意味でも、手帳という形である必要性がなくなったということです。

基礎年金番号とは?

さっき、年金関連の手続きのときに必要なのは、年金手帳というより「基礎年金番号」だと言っていましたが、基礎年金番号とは一体何ですか?

基礎年金番号は、年金の加入記録を一元管理するための番号で、加入する年金の種類に関わらず共通して使用する「1人に1つの番号」となります。
基礎年金番号とは
基礎年金番号は、年金加入記録を管理するためのキーとなる番号です。
正確・確実な年金の管理や支払いを行うため、平成9年1月から導入されました。

POINT

  • 原則、ひとりに一つの基礎年金番号があてられます。(基礎年金番号を複数もっている人もいます。)
  • 基礎年金番号は、加入する年金制度が変わっても変更されません。
  • 国民年金・厚生年金保険・共済年金といったすべての公的年金制度で共通して使用する「一人に一つの番号」です。

年金手帳の廃止後はどうなる?

今は年金手帳に「基礎年金番号」が書かれてありますが、年金手帳が廃止されたらどうなりますか?

令和4年4月以降に新たに国民年金被保険者となった人へは 年金手帳は交付されず、「基礎年金番号通知書」という形で送付されることになっています。

そうですか。年金手帳を持っていても実際に手帳そのものが必要になることがないのなら、年金手帳が交付されなくなったからと言って困ることはなさそうですね。

そうですね。しつこいようですが、諸手続きの際に必要となるのは「基礎年金番号」です。
「手帳」であろうと「通知書」であろうと、なくさないようにしっかりと管理していかなければならないことに変わりありません。

CHECK

基礎年金番号は、自分の年金加入記録を管理するための大切なものです。取扱いには十分注意して、基礎年金番号がわからなくならないようにしましょう。

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