マイナンバーカードがあれば確定申告をするときに便利で、簡単に申告書を提出できる!と耳にしたことがある人は多いと思います。
では具体的に何がどう便利で簡単なのかをご存知ですか?
この記事では、マイナンバーカードを使った確定申告のメリットについて解説します。
目次
確定申告ってどうやるの?
「確定申告」と一口にいっても、個人事業主や複数の所得がある人等は申告内容が複雑だったり難しくなりがちですが、会社員等で「医療費控除をうける」「ふるさと納税をしたので寄付金控除をうける」「住宅ローン控除をうける」ための申告をする人が、自分で申告書を作って提出するのは決して難しくありません。
自分で確定申告をするときのやり方にはいろいろありますが、国税庁の「確定申告書作成コーナー」の利用が断然おすすめです。
確定申告書を作るなら「確定申告書等作成コーナー」がおすすめ
確定申告書等作成コーナーを利用すれば、画面の案内に沿って金額などを入力していくだけで確定申告書が出来上がります。
計算方法を完璧に理解できていなくても、自動計算されるので計算ミスの心配もありません。
そのままe-Tax(イータックス)で送信すれば、確定申告書の提出完了です!
このe-Taxでの送信のために、マイナンバーカードがあれば便利です。
確定申告書等作成コーナーは、スマホやタブレットでも利用できます。
「確定申告」というと身構えてしまいますが、「スマホで申告書を作成してそのまま送信できる」と考えるとなぜか少し気軽な感じがしてきますよね。
確定申告書等作成コーナーは国税庁のホームページにあります。
▶ 令和4年分 確定申告特集
e-Tax(マイナンバー方式)が利用できて便利!
確定申告書が作成できたら、e-Taxで送信すれば申告完了です。
e-Tax(イータックス)とは?
e-Tax(イータックス)は、国税に関する申告や納税などの各種手続きを、インターネット上で電子的に行えるシステムです。
「確定申告書作成コーナー」で作成した申告書をイータックスで送信すれば、24時間いつでもどこでも確定申告書を提出でき、税務署へ持参したり郵送する手間をはぶくことができます。
マイナンバーカードを利用した送信方法なら、添付書類を省略できたり、還付金が早く入金されたりとメリットも多く、紙で提出するよりも確実にラクで早くて簡単です。
e-Taxを利用するためには利用者識別番号という16桁の番号が必要です。
その取得方法として「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」があります。
e-Taxの利用にはマイナンバーカード方式がおすすめ
マイナンバーカードを持っていれば、「マイナンバー方式」が利用できます。
マイナンバーカードとマイナンバーカードの読み取り対応スマホ、またはICカードリーダライタがあれば確定申告書を簡単に送信できます。
パソコンでe-Tax(マイナンバー方式)を利用する際、従来はマイナンバーカードの読み取りのためにICカードリーダライタが必要でしたが、マイナンバーカード読取対応のスマホがあれば、QRコードをスマホで読み取ることで申告ができるようになりました。
もちろん、ICカードリーダーを使った読み取りも引き続き可能です。
ICカードリーダライタの購入を考えている人はこちらの記事もご参照ください。
マイナンバーカードがなければe-Taxは使えないの?
e-Taxはマイナンバーカードがなくても利用できます。
マイナンバーカードを持っていない人は「ID・パスワード方式」を利用します。
ID・パスワード方式を利用するためには、税務署の営業時間中に本人確認書類を持参して職員と対面で届け出を行い、IDパスワードを発行してもらわなければならず、事前準備が少し面倒です。
ですので、マイナンバーカードを持っている人はマイナンバー方式一択で良いと思います。
マイナポータル連携で自動入力できて便利!
確定申告書の作成段階に話を戻します。
マイナンバーカードがあれば、確定申告書を作る時にマイナポータル連携を利用することができます。
マイナポータル連携とは、マイナポータル経由で控除証明書等の必要書類のデータを一括取得して、申告書へ自動入力する機能です。
自分で入力する必要がないので、時短にもなり入力ミスもないというのが最大のメリットです。
- 医療費通知情報(1年間分)
- ふるさと納税
- 公的年金等の源泉徴収票
- 国民年金保険料
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 住宅ローン控除関係
- 株式の特定口座
マイナポータル連携をすれば、医療費控除の確定申告も楽々!簡単にできちゃいます。
マイナンバーカードがあれば確定申告のときに何が便利?まとめ
最後に、この記事のまとめです。
確定申告をするときにマイナンバーカードを持っていることで受けられるメリットは、下記の2つです。
- 確定申告書等作成コーナーで作成した確定申告書を、マイナンバー方式を使ってe-Taxで送信できる
- マイナポータル連携機能を使って、医療費やふるさと納税等の情報を申告書に自動入力できる
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