「マイナポイント」ということばを聞いたことがありますか?
政府が、景気の落ち込み対策とマイナンバーカードの普及を目指して2020年に行う新たなポイント還元制度です。
簡単に言うと、
マイナンバーカードを持っている人がキャッシュレスでお買い物をすると、25%がポイント還元(マイナポイント上限5,000円分付与)される
というもの。
2020年9月から2021年3月までの7か月間実施される事業です。
2020年6月まで行われたキャッシュレス・ポイント還元事業 に、マイナンバー所持に関する条件が加わったようなイメージでしょうか。
このマイナポイントをもらうためには、マイナンバーカードを持っていることが絶対条件になるわけですが、これを機にマイナンバーカード作ったほうが良いのかどうか、筆者の視点で考えてみましたので、参考までにご覧ください。
目次
マイナポイントとは?
マイナポイント5000円分をもらう方法
マイナポイント付与の条件
fa-check-circleマイキーID(マイナンバーカードに紐づくID)の作成
上記2つが条件となります。
さらっと書きましたが、マイナンバーカードの所有も、マイキーIDの作成も、手続きはサクッと終わる感じではなくなかなか面倒そうです(+_+)
マイナポイントを利用(マイキープラットフォームを利用)するためには、利用者証明用電子証明書の発行を受けることも必要です。
1マイナンバーカードの作成
マイナンバーカードの作成手順については、文字よりも絵で見た方がわかりやすいので、内閣府の広報リーフレットを参照してください。(※画像クリックで拡大します)
2マイキーIDの作成
マイキーIDの作成にはインターネット環境が必要です。
パソコンで作成する場合はマイナンバーカードに対応したICカードリーダライター、
スマホで作成する場合はマイナンバーカードに対応したスマホと、専用アプリのインストールが必要です。
筆者が個人的に気になったのが、パソコン環境の条件。
OSはMicrosoftWindows7,8.1,10、ブラウザはInternetExplorer11がインストールされていることが条件で、ChromeやFirefox、Edge等のブラウザへの対応は、現在(2020年2月現在)検討中だそうです。
スマホに関してはよほど古い機種でなければ対応していそうです。
筆者が使っているiPhone6は非対応ですが・・・(小声)
対応機種は公的個人認証サービスポータルサイトで確認できます。
fa-chain公的個人認証サービス ポータルサイト
fa-file-pdf-o「マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧」[PDF]
マイキーIDの登録方法についての詳細は、マイナポイント事業の公式ページで確認できます。
fa-chainマイキーIDの登録方法 | マイナポイントの取得・利用まで | マイナポイント事業
マイナポイント付与の流れ
マイナンバーカードとマイキーIDの準備ができたら、マイナポイントの申込を行います。
- マイキープラットフォーム上で普段利用している決済サービス1つを選ぶ
fa-arrow-down - 自分が選んだ決済サービスを利用(チャージまたは購入)する
fa-arrow-down - その利用額に応じてポイントが付与される
※プレミアム率はチャージ額または購入額の25%で、上限5,000円分
対応している決済サービスについては、2020年2月時点では公表されていません。
2020年9月から2020年3月末までの期間、2万円の前払い等に対し5,000ポイント分のマイナポイントを付与(プレミアム率25%)することについては、すでに政府が決定していますが、その他のポイントの購入条件、購入対象者、ポイントの利用環境や使途、有効期限等、具体的な内容は検討中とのことです。
自治体ポイントとは別物で、仕組みも異なる
マイナポイントは、2017年9月からスタートしているマイナンバーカードをつかったポイント制度「自治体ポイント」とは別物です。
地域の特産品などが購入できるサイトでの利用や、自治体と提携した店舗での商品購入等で利用することができるものです。
あまり聞きなじみがないという方が多いと思います。
それもそのはず、2017年の運用開始から2年以上経っているのに、自治体ポイント制度を運用している自治体が少なすぎて全然普及していないと言っても良いと思います。
お住いの自治体が自治体ポイントの運用を行っているかどうかは、下記のページで確認できます。
fa-chain自治体ポイントナビ
マイナポイントをもらうためにマイナンバーカードを作るべきか
マイナンバーカード、作ったほうが良いかなーと気にしつつも、特に持っていなくても困らないし、紛失のリスクも怖いし、なによりも手続きが面倒そう(これが1番の要因)で、作らないままズルズルときてしまった筆者。
これからどんどんマイナンバーカードの利便性が上がっていくことは明白で、むしろ持っていないと損なのでは?!と思えてきたこともあり、マイナポイント5000円分が欲しいということもあり(笑)、「よし!マイナンバーカード作ろう!」と思い、いろいろと調べてみました。
一般的に、マイナンバーカードを作るメリットとして
- コンビニ等で住民票等が発行できる
- インターネットの「マイナポータル」で児童手当の申請などを中心に、一部の手続きについて、役所の窓口に足を運ばなくてもサイト上で済ませられる
- 確定申告の電子申告ができる
- 2021年3月からマイナンバーカードが健康保険証として使えるようになる
などがあげられます。
これらのメリットに加え、マイナポイント最大5000円分がもらえるなら!ということで、マイナポイント事業をきっかけに今後マイナンバーカードを作る方も増えると思います。
難癖つけたがりの筆者が、マイナポイント事業について 不満 気になったことは以下の通りです。
- 貰えるマイナポイントは最大で5000円分までと、上限が決まっている。
- マイナポイントを貰うためにしないといけない手続きが複雑で面倒。
- 最低でも2種類、最高4種類の暗証番号の設定が必要。
- マイキーIDを発行するためには、「公的個人認証サービス対応のスマートフォン」または「パソコン・公的個人認証サービス対応のICカードリーダライタ」が必要。
(公的個人認証サービス対応のICカードリーダーライターをAmazonで調べてみたら、購入費用が機種によって2000円~5000円程。もらえるマイナポイントは5000円分…意味ある?思い切ってスマホを買い替える?いやいや、それもなんか違う。)
マイナンバーの性質上、手続きが複雑になるのは仕方がないのかもしれませんが、手続きが本当に複雑で、手間がかかります。
各自治体でマイナンバーカードの取得促進支援や、マイキーIDの設定支援を行っているようですので、自信がない方は積極的に利用した方が良さそうです。
今後「マイナンバーカード」の利便性がどんどん上がっていくのは間違いないと思われますので、マイナポイント事業のみならず、広い視野でマイナンバーカードの取得について検討してみてはいかがでしょうか?(^^)
ちなみに、筆者目線ではマイナンバーカードを作るメリットが現段階ではかなり薄いと感じています。
筆者は確定申告もしない(年末調整だけでOK)ですし、身分証明書は運転免許証があるので事足りますし、コンビニ交付や行政手続きのオンライン申請については、筆者が住んでいる自治体では非対応だからです。
本当にマイナンバーカードの普及促進をしたいのならば、日本のどこに住んでいても同じようにメリットを感じられるようにしてくれることを願います!
その点では、マイナポイントが貰えたり健康保険証として使えるというのは良いですね♪
マイナンバーカード関連記事もご覧ください。
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