ゆうメール・ゆうパケット・ゆうパック、どれも聞きなじみのある日本郵便のサービスですが、それぞれのサービスの特徴や違いについて把握できている方は少ないと思います。
まず、ゆうメール・ゆうパケット・ゆうパックは、日本郵便が取り扱う 荷物を送るサービスであって、郵便ではないということをご存じですか?
この記事では、日本郵便の荷物配送サービスについて詳しくまとめていきます。
目次
ゆうメール・ゆうパケット・ゆうパックについて知ろう
信書を送ることができない
ゆうメール・ゆうパケット・ゆうパックに共通して言えることは、荷物を送るためのサービスであって郵便ではないということ。すなわち、信書を送ることができないということです。
「信書ってなに?」と思った方、「信書が送れるサービスについて知りたい」という方は、こちらの記事をご参照ください。
ゆうメール・ゆうパケット・ゆうパックの概要と利用シーン
ゆうメールとゆうパケットとゆうパックは、手紙ではなく荷物を送るためのサービスだということはわかりましたが、どんな時にどれを選んだら良いのかがよくわからないですよね。
各サービスの具体的な比較をしていく前に、まずは概要と利用シーンをざっくりまとめます。
ゆうメール
冊子やCD・DVDを安くコストをかけずに気軽に送りたいときにお勧めのサービスです。
ゆうメールで送るときには、見やすい所に「ゆうメール」と表示させることが必要で、何が入っているのか中身が確認できるようにしなければいけません。
例えば
- 封筒または袋の納入口などの一部を開く。
- 包装の外部に無色透明の部分を設ける。
- 内容品の見本を郵便局で提示する。
などを行う必要があります。
よく企業のDMやカタログが透明な袋に入って届くことがありますよね。
そして注意が必要なのが、印刷されていないもの(手書きのもの)は送ることができません。
書籍・雑誌・商品カタログ・会報・各種マニュアル類、CD・DVD等の電磁的記録媒体、卓上カレンダー等を送るのに適していると言えます。
速達や書留などのオプションサービスも利用できます。
ゆうメールは土日祝日は配達されません。
ゆうパケット
小さな荷物を手軽に簡単に送れるサービスです。メルカリなどのフリマアプリでの発送方法として利用する方も多いと思います。追跡サービス付きなので、配達されたかが確認できます。
衣類、化粧品等の小物、CD・DVD、雑誌などの小さな荷物を低コストで送りたいときに適したサービスです。
ゆうパック
ポストに投函できない大きな荷物を送るときに便利なサービスです。簡単に言えば宅配便ですね。
ゆうメール・ゆうパケット・ゆうパックのサービス比較
ゆうメールとゆうパケット、ゆうパックの比較をするために表にまとめました。
ゆうメール | ゆうパケット | ゆうパック | |
サイズ・厚さ | 長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内 | 3辺合計60cm以内、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内 | 長さ・幅・厚さの合計が170cm以下 |
重さ | 1kg以内 | 1kg以内 | 25kg以下 ※重さが25kg超30kg以下の荷物は、重量ゆうパックを利用 |
料金 | 重さで運賃が決まる | 厚さで運賃が決まる | 運搬距離、荷物のサイズによって運賃が決まる |
料金目安 | ~150g:180円 ~250g:215円 ~500g:310円 ~1kg:360円 ※オプションサービスを利用する場合は上記に追加 |
厚さ1cm以内:250円 厚さ2cm以内:310円 厚さ3cm以内:360円 |
同一県内、60サイズの荷物1つの場合で810円
持ち込み割引・同一宛先割引・複数口割引などもあり |
信書 | × | × | × |
追跡サービス | オプションサービス(別料金発生) | 〇 | 〇 |
補償(損害賠償) | オプションサービス(別料金発生) | なし | 最高30万円までの実損額を賠償 ※「セキュリティサービス」付加で50万円まで申し出可能 |
発送方法 | ・ポスト投函 ・郵便局窓口 |
・ポスト投函
※事前に郵便局で専用宛名シールを受け取る必要あり。運賃分の切手貼付が必要 ・郵便局窓口 |
・郵便局への持ち込み ・集荷依頼 ・コンビニエンスストアなどのゆうパック取扱所への持ち込み |
配達(授受)方法 | 基本的には郵便受け。 対面配達希望の場合はオプションサービスを利用 |
郵便受け | 対面配達 |
土日祝の配達 | ・土日祝は配達しない ・オプションサービスあり(別料金発生) |
土曜・日曜・休日も含めて毎日配達 | 土曜・日曜・休日も含めて毎日配達 |
配達日・時間帯指定 | オプションサービス(別料金発生) | 時間帯指定× 事前契約で、配達日指定サービス利用〇 |
〇 |
大きい荷物を送る場合は、ゆうパック一択ですが、1kg以内の荷物を送るときにはどのサービスを利用したら良いか迷いますよね。
ちなみに、この記事で取り上げたサービスでは信書を送ることはできませんが、信書も送れるサービス「レターパック」「スマートレター」でも、ゆうメールやゆうパケットで送るような小さくて軽いものは送ることができます。
ますますどれを選べば良いのか迷ってしまいますが、この比較表でベストな送り方を見つけてくださいね(^^)
配送方法を選ぶ時のポイント
最後に、配送方法を選ぶときに何をポイントにして選んだら良いかをまとめます。
- 送るものは信書か?
- ポストに入る大きさか?
- 重さは1kg以上か?
- 追跡サービスが必要か?
- 補償(損害賠償)が必要か?
▼手紙を送るときのサービス、書留と特定記録について知りたい方はこちらの関連記事をご覧ください。