今やInstagramのビジネス利用は当たり前の世の中になりました。
Instagramには「インサイト」という機能があります。
インサイトとは、インスタグラム版のアナリティクスのようなもので、アクセス解析をしてくれる機能です。
アナリティクス?なにそれ?という方は、フォロワーがどんな人なのかや 自分の投稿が見られた回数、プロフィールに訪れたユーザー数などがわかる便利ツールと思ってください。
それらを無料でまとめてくれて、見やすく表にしてくれているのがインサイトです!
インスタグラムに標準で備え付けられています。
なんて親切な機能なのでしょう。
インサイトを見ることで、インプレッションやユーザー属性(年齢・性別・市町村)、投稿やストーリーへのインタラクション、コンバージョン率などを分析できます。
いやいやちょっと待って待って、インプレッション?コンバージョン?インタラクション?
なにそれ どういう意味?何が何だかさっぱりわかりません、日本語でお願いします。と思った方、いらっしゃいませんか?
私もその一人です。
この記事では、SNSの波に乗りきれていない方、Instagram初心者の方、アクセス解析用語に悩まされている方向けに、Instagramインサイトやそこででてくる用語・その意味についてまとめます。
目次
さっそくインサイトを見てみよう
百聞は一見に如かずと言いますしね。まずは実際にインサイトを見てみないことには始まりません。
その前に大前提として、インサイトを利用するには、プロアカウント(ビジネスプロフィール)でなくてはなりません。
メニューの中にインサイトがない!という人は、プロアカウントに切り替えられているかを確認してみてください。
企業の公式アカウントや、著名人やインフルエンサーなどのクリエイターは「プロアカウント」で運用します。
プロアカウントに切り替えるにはどうしたら良い?
プロアカウントに切り替えてインサイトを利用するための手順を簡単に書きます。
- Instagramのスマホアプリを起動する
- プロフィール画面からメニュー(右上の三本線アイコン)を開く
- [設定]をタップ
- [アカウント]をタップ
- [プロアカウントに切り替える]をタップ
- クリエイター・ビジネスのどちらかを選択
これでプロアカウントへの切り替え完了です!簡単ですね♪
インサイトの開き方
それでは早速インサイトを見てみましょう。
- Instagramのスマホアプリを起動する
- プロフィールページを開く
- メニュー(右上の三本線アイコン)をタップ
- 「インサイト」をタップする
これだけです!簡単ですね♪
要注意なのが、インサイトはスマホアプリからでないと閲覧できないということです。パソコンでは見れません。
インサイトでなにがわかる?
インサイトで見れること・わかること
インサイトには、「コンテンツ」「アクティビティ」「オーディエンス」の3つのタブがあります。
それぞれのタブで確認できる内容を簡単にまとめます。
コンテンツ | 投稿やストーリーズに関するインタラクション(投稿を見た人が起こしたアクション)を確認できます。 |
アクティビティ | アカウント全体に関して、投稿を見たユーザー数、投稿が表示された回数等を確認できます。 |
オーディエンス | フォロワーの数と増減、所在地(国・市区町村)、年齢層、性別などを確認できます。 |
項目ごとに詳しく説明していきます。
リーチ | 投稿を見てくれた人数を示す数(投稿を見たユニークアカウント数の推定値) |
インプレッション数 | あなたのすべての投稿が表示(閲覧)された合計回数 |
インタラクション数 | 他ユーザーが、自分のアカウントに対して実行したアクションの回数(ここで言うアクションとは、具体的には下記の2項目のこと) |
プロフィールへのアクセス | プロフィールの閲覧数(プロフィールへアクセスしたユーザーの数) |
ウェブサイトクリック | ウェブサイトのタップ数(プロフィールに登録されているウェブサイトをクリックした回数) |
POINTfa-bookmark
インプレッション数とリーチ数は何が違うのかというと、たとえば、1人のユーザーが同じ投稿を5回閲覧すると「インプレッションは5」と表示されますが、「リーチ数は1」とカウントされます。
- インプレッションは「投稿が閲覧された合計回数」です。
- リーチ数は「投稿を閲覧したユニークユーザー数」です。
似ているようで全然違うので、分析をする際には要注意です。
ユニークユーザーの集計方法は、アクセス解析ツールによって違いがあるようなので詳しく知りたい方は調べてみると良いでしょう。
- フォロワー数
- フォロワーの増減数
- フォロワーが多い場所(住んでいる市区町村・国)
- フォロワーの性別の割合
- フォロワーの年齢の分布
- フォロワーの平均滞在時間とインスタグラムを利用している曜日
「オーディエンス」に関しては視覚的にわかりやすいので特に解説不要と思います。
※「オーディエンス」の解析を見るためには、フォロワーが100人以上いることが利用条件となります。100人に満たない場合は見ることができません。
インサイトから分析すべきこと
ビジネスとしてインスタを運用している場合、気になることがたくさんありますよね。
- どんなユーザーが自社の投稿に興味を持っているのか?
- どんな投稿をしたらユーザーは喜ぶのか?
- どんな投稿をしたらフォロワーが増えるのか?
- ユーザーに保存されている投稿はどんな内容のものなのか?
- どんな人がフォロワーになってくれているのか?
- ホームページへのアクセスはどのくらいあるのか?
インサイトでわかる情報をもとにこれらを分析していくことで、今後の運用のヒントがたくさん見えてくると思います。
個別の投稿ごとにインサイトを見る
投稿した写真の左下にある「インサイトを見る」をタップすればその投稿のインサイト情報を見ることができます。
- いいね!fa-heart:この投稿についたいいねの数
- コメント数fa-comment:この投稿についてのコメントの数
- ダイレクトメッセージ数fa-paper-plane:ダイレクトメッセージが送信された数
- 保存数fa-bookmark:投稿を保存したユーザーの数
- リーチ数:この投稿を見た人(ユニークアカウント)の数(推定値)
- インタラクション数:この投稿を見た人が行ったアクションの回数
- プロフィールへのアクセス:この投稿を見た人が、あなたのプロフィールへアクセスした回数
- ウェブサイトクリック数:この投稿を見た人が、あなたのプロフィールに登録されているウェブサイトURLをタップした回数
- フォロー:その投稿を見てフォローしてくれた数
- インプレッション数:投稿が表示された合計回数
エンゲージメント率とは、SNS上のインタラクションの量を示す数値指標で、エンゲージメント率の定義は、Facebook・twitter・Instagramの各SNSによって異なるようです。
あ、またなんかややこしい話になってきましたね。
どのくらいの人が反響アクション(エンゲージメントが何か?は各SNSが定めています)を起こしたか、みたいなことです。
ちなみにInstagramのインサイトには「エンゲージメント率」という指標はでてきません。twitterやFacebookではガンガン出てきます。
インサイトでできないこと
- パソコンからはインサイトをチェックできません。スマホアプリからのみ利用できます。
- インサイトの内容をダウンロードすることはできません。データ化したいときは手作業になります。
まとめ
「いいね」の数やフォロワー数だけを見るのは簡単ですが、フォロワーがどんな人でどんなアクションをしているのかを詳しく分析することで、より具体的な情報を得ることができ、次の戦略を立てやすくなります。
ビジネスとしてInstagramを運用する上で大切なことは、コンバージョン(成果)率アップだと思います。
コンバージョン率とは、ユーザーが 閲覧から成果となるアクションへ転換した割合がどのくらいか、つまりはインスタ運用でどのくらいの成果を上げているかを示す数値です。
ただただインスタグラムの投稿を続けるのではなく、それによる成果を上げなくてはなりません。
そのためにインサイトをうまく活用して情報を分析し、インプレッションやリーチを増やし、フォロワーを増やしていき、最終的な成果を上げていきましょう!
最後に。
「インプレッション?リーチ?なにそれ?」状態だった方が、この記事を読み終えるころには当然のようにこれらの言葉を使うようになることが筆者の目標でしたが、いかがでしょうか??