
この記事では、メール便サービスの概要や特徴などの基礎知識と、各社が提供するメール便サービスの違いを比較・解説します。
【この記事を読むとわかること】
- メール便サービスの概要
- メール便と、普通郵便・宅配便の違い
- レターパックライト、レターパックプラス、クリックポスト、ゆうメール、ゆうパケット、クロネコDM便、ネコポスのサービス内容と料金の比較
目次
メール便とは
ネットで買い物をしたときなどによく聞く「メール便」。
メール便を一言で説明すると、一般的にはポスト(郵便受け)に配達されるサービスのことです。
普通郵便や宅配便と比較するとその特徴がよくわかります。
メール便と普通郵便・宅配便の違いを比較
メール便と普通郵便、宅配便は、送ることができるものやその重さとサイズ、受け取り方が異なります。
メール便 | 普通郵便 | 宅配便 | |
料金 | 全国一律で安い | 規定送料 | 配送距離や大きさ、重さによって異なる |
サイズ | 制限あり(ポストに入る大きさ) | 定形・定形外それぞれ規定サイズあり | 大きな荷物も可 |
信書の送付 | 不可 ※レターパックでは可 |
可 | 不可 |
配達方法 | ポスト投函 | ポスト投函 | 対面での集荷 対面での配達 |
配送日指定 | 不可 | 不可 | 可 |
追跡 | 可 | 不可 | 可 |
メール便のメリット
メール便は本や雑誌、アクセサリーなどの小さな荷物を送るのに適したサービスで、全国一律料金で宅配便よりも安い料金で送ることができます。
ポスト(郵便受け)に投函されるので不在時でも届き、受け取りのサインも不要です。
メール便のデメリット
メール便のデメリットは、配達日時の指定ができないこと、届くまでの日数が宅配便と比較すると遅いこと、サイズに制限があるので送ることができる荷物が限られること、紛失や破損に対する補償がない(あっても少額)等があげられます。
メール便サービスの比較
メール便を取り扱っている主要3社、日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便のサービスと特徴などを比較してみました。
日本郵便のメール便サービス
郵便局のメール便サービスは、「ゆうパケット」「ゆうメール」「クリックポスト」「レターパック」などがあります。
郵便局が取り扱うサービスの違いを比較・解説した記事もありますのでぜひご参照ください。
ヤマト運輸のメール便サービス
ヤマト運輸のメール便サービスは「クロネコDM便」「ネコポス」の2種類です。
「クロネコDM便」は法人向けサービスで、個人は利用できません。
「ネコポス」は、メルカリの「らくらくメルカリ便」やラクマの「かんたんラクマパック」、PayPayフリマの「おてがる配送」などで個人も利用できます。
佐川急便のメール便サービス
佐川急便のメール便サービスは「飛脚メール便」「飛脚ゆうメール」の2種類がありますが、基本的には法人向けのサービスです。
飛脚ゆうメールは日本郵便と協業していて、配達は郵便局員が行っています。
各社メール便サービスの比較表
個人が利用ができるメール便サービスの比較表を作ってみました。
レターパックライト | レターパックプラス | クリックポスト | ゆうパケット | ゆうメール | ネコポス | |
サイズ | A4サイズ (340mm*248mm) 厚さ:3cm以内 |
A4サイズ (340mm*248mm) |
長さ:14cm~34cm 幅:9cm~25cm 厚さ:3cm以内 |
長辺:34cm以内 厚さ:3cm以内 3辺合計60cm以内 |
長さ:34cm以内 幅:25cm以内 厚さ:3cm以内 |
縦:23~31.2cm以内 横:11.5cm~22.8cm以内 厚さ:2.5cmまたは3cm以内 |
重量 | 4kg以内 | 4kg以内 | 1kg以内 | 1kg以内 | 1kg以内 | 1kg以内 |
料金 | 全国一律370円 | 全国一律520円 | 全国一律185円 | 厚さ1cm以内:250円 厚さ2cm以内:310円 厚さ3cm以内:360円 |
180円~(重量による) | 諸条件により決定 (個人利用の場合は、フリマサイトによって異なる) |
信書 | 可 | 可 | 不可 | 不可 | 不可 | 不可 |
配達方法 | 投函 | 対面 | 投函 | 投函 | 投函 | 投函 |
土日祝の配達 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
追跡 | 可 | 可 | 可 | 可 | 不可 | 可 |
専用ボックス | あり | あり | なし (ラベルを自宅で印刷) |
専用宛名シールあり | 無し ※中身が確認できる状態にする |
無し |
メール便では信書を送ることができないのが基本ですが、唯一レターパックだけは信書を送ることが可能です。
レターパックは専用の封筒がありますが、レターパック以外のサービスには専用梱包材はありません。各サービスの規定の大きさや厚さ、重量を守って梱包すれば大丈夫です。
クリックポストは専用ラベルの印字が必要、ゆうパケットは専用宛名シールが必要です。
ゆうメールは、内容物が確認できる状態でなければならず、外装の見やすいところに「ゆうメール」という文字を表示しなければなりません。
このように、ひとことでメール便と言っても、各サービスごとに規定や特徴があります。
「何を送るのか」「相手に届くスピードを重視するか」などの条件の中で、1番料金が安くて最適なサービスを選択できると良いですよね。