


先日届いた郵便物の中に、封筒の右上に切り込みが入った状態で届いたものがありました。
どういうこと?いたずら?わけがわからず、なんだか怖いとさえ感じました。
しかし実際はそんな心配は無用で、理由は第四種郵便物だからだったのです。
封筒の右上に切れ目が入った封筒が届きました。
郵送途中に切れたというよりは、ハサミを使ってあえて切り込みを入れたようです。
まるで中身を確認するために穴をあけたような感じです。
初めて見たので「え!?誰かに勝手に開けられた!?」と思い、不気味さを感じましたが、結論から言うとこれはいたずらでも郵便事故でもありません。
封筒に切れ目が入れられていた理由は、封筒の中身が「植物の種」だったからなのです。
※種以外でも切り込みが入れられた状態で届く場合があります。詳しくは後述します。
郵便物の中でも、定期刊行物や指定郵便物は、第三種郵便物・第四種郵便物といって、通常よりも安い料金で送付することができます。
第三種・第四種郵便物として送る場合は、開封して内容物を確認できることが必要条件です。
封筒の中身が確認できるようにするためです。
第三種郵便物・第四種郵便物として送るためには「開封とすること」が条件になっています。
開封とは、透明な袋に入れたり、封筒に穴や切り込み入れることで、外から中身が確認出来るようにすることです。郵便物の種別の認定が容易にできる状態でなければなりません。
第三種郵便物・第四種郵便物は、通常より安い料金で送ることができるので、中身を偽って不正ができないようにするために、中身を確認できる状態(開封)にしなければなりません。
※開封でなければ(中身が確認出来なければ)、送料が高くなります。
第三種郵便物とは、雑誌などの定期刊行物で承認を受けたものを指します。
雑誌の表紙や背表紙等に「第三種郵便物認可」「第三種郵便物承認」と記載があるものだけが、第三種郵便物として送付することができます。
透明な袋に入っていたり、帯封をして送られることもあります。
第三種郵便物として送るためには、「第三種郵便物承認」の文字を記載することや、開封したものであることなどの他にも、細かい条件があります。
第三種郵便物の承認条件は、日本郵便のHPにて詳細が確認できます。
> 第三種郵便物の承認条件 - 日本郵便
第四種郵便物とは、通信教育用郵便物 や、点字郵便物・特定録音物等郵便物、植物種子等郵便物、学術刊行物などで、開封とするものを指します。
第四種郵便物とすることができるのは、下記の郵便物です。
今回筆者のもとに届いたのは、お花の種と野菜の種でした。
そして封筒には「第四種郵便物」と記載されていました。
だから封筒の右上に切り込みがあったのですね。
封筒に切り込みを入れる以外にも、透明な袋等を使って梱包したり、スーパーのお惣菜が入っているようなプラスチックトレーを使ったり、苗などはペットボトルに入れて送ることもできるようです。
とにかく開封=中身が確認できる状態であることが必要条件なのです。
今回は封筒に切り込みが入った状態で郵便物が届いたのをきっかけに、第三種郵便物・第四種郵便物について調べてまとめました。
透明な袋で雑誌が届くのは何度も目にしていますが、封筒の隅が切られて届いたのは初めての経験でしたので最初は驚きました。そして封筒以外にも様々な梱包方法があることにも驚きました。無知でした。
第三種・第四種郵便物として送るのは、雑誌や植物・種などを郵便で送る場合には常識なのだと思いますが、筆者のように無知な人にとっては裏わざとも思えました。