2020年4月から、大企業を対象に 一部の手続について電子申請が義務化されました。
e-GovとgBizID。
どちらも電子申請に関わるシステムであり、手続きを簡素化するためのシステムなのですが、違いがよくわからないという方も多いのでは?
筆者もその一人です。
まず読めないし!独特の読み方やめてくれないかな?むしろカタカナ表記にしてほしい。
そんでもって似たようなの多すぎね!e-GovとかgBizIDとかe-TaxとかeLTAXとかって、一体何種類あるのよ…。
そんでもって似たようなの多すぎね!e-GovとかgBizIDとかe-TaxとかeLTAXとかって、一体何種類あるのよ…。
というわけで、ここではイーガブとジービズIDについて調べたことを整理していきます!
「今はじめて聞いたわ!」という方でもこの記事を読めば概要を理解できるよう、わかりやすくまとめます。
「今はじめて聞いたわ!」という方でもこの記事を読めば概要を理解できるよう、わかりやすくまとめます。
目次
GビズIDとは
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GビズIDとは
GビズID(gBizID) 読み方:ジービズアイディー
- 法人共通認証基盤(GビジネスID)を略してGビズIDと呼ばれている
- 1つのアカウントで複数の⾏政サービスにアクセスできる認証システムのこと
- 経済産業省が推進しているサービスで、無料で利用できる
GビズIDの種類
GビズIDには3つの種類があります。
アカウント種別 | 発行方法と審査 | 利用者 | |
gBizIDエントリー | オンラインで即日作成可能 | 審査なし | 制限なし |
gBizIDプライム | 発行には審査が必要 | 印鑑証明書と登録印鑑で押印した申請書を郵送し、審査を受けた後に発行される | 法人代表者・個人事業主のアカウント |
gBizIDメンバー | gBizIDプライムの利用者がマイページで作成する | 組織の従業員用アカウント |
- gBizIDプライムを取得した場合、gBizIDエントリーを取得する必要がなく、gBizIDエントリーとgBizIDプライムを両方取得することはできません。
- 発行時に審査があるかないかでアカウントの種類が異なります。各行政システムごとに、どのアカウント種別で利用できるかが異なります。
審査なしで即日発行できるのが「Gビズエントリー」。
だけどGビズエントリーのアカウントでできることは限られているから、企業や事業の代表者が「Gビズプライム」を取得して、Gビズプライムアカウントが作成した「Gビズメンバー」のアカウントを従業員が利用するってことだね。
だけどGビズエントリーのアカウントでできることは限られているから、企業や事業の代表者が「Gビズプライム」を取得して、Gビズプライムアカウントが作成した「Gビズメンバー」のアカウントを従業員が利用するってことだね。
POINTまとめ
- GビズIDとは、国への申請に関わる複数の行政サービスを、ひとつのアカウントで利用可能とする認証システム
- GビズIDを取得(無料)すると、電子証明書の取得(有料)なしで電子申請が可能となる
e-Govとは
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e-Govとは
e-Gov 読み方:イーガブ
- e-Govは 総務省管轄の行政情報のポータルサイトで、「電子政府の総合窓口」とも呼ばれている
- e-Govの目的は、国の各府省の電子申請・届出などの案内・受付窓口を一元化すること
- e-Govでは、法令や行政文書の確認や、行政機関に対する電子申請や届出ができる
- e-Govアカウントで電子申請を行うためには、電子証明書(有料)が必要
- e-Gov電子申請ではGビズIDによる認証でログインができるようになり、この場合、電子証明書を省略できることがある
e-Govポータル|トップ fa-external-link
e-Govでできること
e-Govできることは主に4つあります。
- 電子申請
e-Gov電子申請では、行政機関に対する申請や届出ができる - 法令検索
e-Gov法令検索では、施行されている法令を検索できる - パブリックコメント
e-Govパブリック・コメントでは、政策に対する意見を提出できる - 文書管理
e-Gov文書管理では、国の行政機関が記載し公表した行政文書ファイル管理簿を検索することができる
e-Govを利用するメリット
e-Gov電子申請を利用するメリットは以下の通りです。
- 24時間365日いつでもどこでも申請が可能
- 申請した手続きの処理状況がマイページで確認可能
- 公文書の取得もマイページからダウンロード可能
- 行政機関の窓口へ行く必要がないので、移動時間や待ち時間を気にしなくて済む
- ネット銀行やペイジーなどによる電子決済が可能
e-Govで使えるアカウント
e-Gov電子申請を利用する際のアカウントは、e-Govアカウントの他、GビズIDやMicrosoftアカウントも利用できます。
e-Gov電子申請でGビズIDを利用するには、事前にGビズIDの登録を完了しておく必要があるね。
逆に言うと、GビズIDを持っていれば、e-Govアカウントを作らなくてもe-Govで電子申請ができて、しかも電子証明書がいらないってことだね!
逆に言うと、GビズIDを持っていれば、e-Govアカウントを作らなくてもe-Govで電子申請ができて、しかも電子証明書がいらないってことだね!
POINTまとめ
- e-Govは、各行政機関の行政情報を検索したり、行政手続きの電子申請等を行うことができるポータルサイト
- e-Govポータルの「e-Gov電子申請」では、各府省が所管する様々な行政手続の申請や届出を行うことができる
- e-Gov電子申請を利用する際、e-Govのアカウントの他にもGビズIDやMicrosoftアカウントでもログイン可能
GビズIDとe-Govの違い比較表
GビズIDを利用した電子申請と、e-Govで電子証明書を利用した電子申請の違いを比較すると、下記のようになります。
種別 | 費用 | 留意点 |
GビズID | 無料 |
|
e-Govアカウント | 電子証明書の発行が必要(有料) |
|
どちらも手間と費用がかかるけど、比較するとgBizIDプライムアカウント発行申請の方が、電子証明書の発行手数料に比べれば安いし、手間も少ないね。
参考:電子証明書と印鑑証明書の発行手数料比較
▼電子証明書の発行手数料
電子証明書は、3か月から27か月までの間で証明期間を選べ、手数料も異なります。
電子証明書は、3か月から27か月までの間で証明期間を選べ、手数料も異なります。
証明期間 | 3か月 | 6か月 | 9か月 | 12か月 | ~ | 24か月 | 27か月 |
発行手数料 | 2,500円 | 4,300円 | 6,100円 | 7,900円 | ~ | 15,100円 | 16,900円 |
▼印鑑証明書の発行手数料
書面請求かオンライン請求か等によって異なりますが、およそ390円~450円前後です。
電子証明書は、証明期間が最短の3か月でも、2500円も発行手数料がかかるんだね。
期間を過ぎてしまうとまた発行申請しなくちゃいけないし、こりゃなかなか大変だわ…。
期間を過ぎてしまうとまた発行申請しなくちゃいけないし、こりゃなかなか大変だわ…。
GビズIDとe-Govの関係性まとめ
e-GovとGビズIDの関係について、時系列で箇条書きにしてまとめます。
POINTまとめ
- e-Govで電子申請をすることは以前から可能であったが、e-Govで電子申請するには電子証明書が必須であることや、法人しか利用できない、macOSでは利用できない等の不便さもあり、あまり普及していなかった
- 2020年11月よりe-Govがリニューアルし、GビズIDやオープンIDでのログインもできるようになり、macOSにも対応した
- e-Govで電子申請するときに必要な電子証明書について、GビズID(gBizIDプライム・gBizIDメンバー)の場合には電子証明書を省略できるようになった
「e-Gov」では、従来からの電子証明書を利用した電子申請と、電子証明書が不要の「GビズID」を利用した電子申請のどちらでも手続きができるということだね!
今後、e-GovとGビズIDを使って電子申請できる手続きの種類がどんどん増えていくことが予想されます。
デジタル化の波に乗り遅れないように準備しておきたいですね。
電子申請・届出の受付可能な手続き一覧は、それぞれの公式ページで確認できます。(外部サイトへのリンクです)
・GビズIDで利用できる行政サービス一覧fa-external-link
・e-Govで受付可能な手続検索|e-Gov電子申請
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